40代は「変わろう」としなくていい。少し疲れた心と体を、本来の場所へ「戻す」ための3つの優しい投資
ふと、鏡に映る自分を見て「疲れたな」とため息をつく。 そんな日があってもいいんです。それは、あなたがそれだけ戦ってきた証拠ですから。
でも、40代になったら「戦い方」を少し変えてみませんか? 必要なのは、歯を食いしばる「気合」ではありません。 あなたを優しく支えてくれる「道具」に頼ることです。
「変わらなきゃ」と焦る必要はありません。 私が40代で実践して救われた、頑張らずに心と体を整える「3つの投資」。 少しだけ肩の荷を下ろして、聞いていただければ嬉しいです。
40代の「停滞感」は、頑張りすぎのサイン
若い頃は、多少の無理も「気合」で乗り越えられました。 睡眠時間を削っても、栄養ドリンクを飲んで、翌日にはまた全力で走る。そんな働き方が勲章のように思えた時期もあったかもしれません。
けれど、40代は違います。 今まで蓄積してきた疲れや、背負ってきた責任の重さが、ふとした瞬間に体に現れます。 朝起きても疲れが取れていない、休日は泥のように眠ってしまう、新しいことを覚えるのが億劫になる。
それは、あなたがダメになったからではありません。 「もう、気合だけで走るのはやめて、もっと自分を大切にしてほしい」という、体からの優しいサインなのだと思います。
「変える」のではなく、元の場所へ「戻す」
「今のままじゃいけない」と思うと、私たちはつい大きな目標を立てがちです。 毎朝5時に起きる、週3回ジムに通う、資格試験に挑戦する……。
でも、疲れ切っている時に登山を始めようとする人はいませんよね。 まずは、平らな場所でゆっくり深呼吸をして、体力を回復させることのほうが先決です。
私が実践したのは、「本来の自分が持っていたパフォーマンスを取り戻す」ことだけでした。 意思の力で無理やり体を動かすのではなく、便利な「道具」や「環境」の力を借りて、自分を優しくサポートしてあげる。
そうやって「自分をいたわる投資」を始めたら、不思議と少しずつ、また前を向く力が湧いてきたのです。 私が実際に助けられた、3つの「優しい投資」をご紹介します。
投資1:眠り|「頑張って起きる」をやめて、泥のように眠る幸せを
「早起きして朝活をしよう」 そう決意して目覚ましをかけても、朝、布団から出られない自分に自己嫌悪する。そんな経験はありませんか?
私はずっとそうでした。 でも、起きられないのは意志が弱いからではなく、単純に「回復」が追いついていないだけだったのです。
明日への活力は、夜に作られる
そこで私は、「早起きしよう」と頑張るのをやめました。 代わりに、**「最高に気持ちよく眠ろう」**と決めたのです。
1日の終わりに、疲れた体を優しく包み込んでくれる「寝具」にお金をかけてみることにしました。 私が選んだのは、ニトリのNスリープです。
初めてこのマットレスに体を預けた夜のことを、今でも覚えています。 まるで、ずっと緊張していた首や肩の力が、ふわっと解けていくような感覚。 「あぁ、今日も一日よく頑張ったな」 そう体全体が肯定されたような安心感の中で、気づけば深い眠りに落ちていました。
不思議なもので、深く眠れるようになると、朝の目覚めも変わります。 「起きなきゃ」ではなく、「よく寝た!」という感覚。 意志の力なんていりませんでした。ただ、質の高い眠りが、自然と私を朝へと連れ出してくれたのです。
もしあなたが朝起きるのが辛いなら、それは自分を責めるタイミングではなく、自分を極上の眠りで癒してあげるタイミングなのかもしれません。
投資2:運動|義務感ではなく、「ひとり時間」を楽しむために
「運動不足はわかってる。でも、ジムに行く気力なんて残っていない……」 仕事でクタクタになった後、重い足取りでジムに向かうのは本当に辛いですよね。 私も、「会費がもったいないから」という義務感だけで通っていた時期は、ちっとも続きませんでした。
誰にも邪魔されない、静寂への逃避行
でも、運動を「体力をつけるための修行」と捉えるのをやめてみました。 代わりに、**「誰にも邪魔されず、好きな世界に浸れる時間」**と考えることにしたのです。
ジムのマシンに乗っている時間だけは、仕事の連絡も、家族の声も届かない。 そんな「自分だけの聖域」を作るために、私はこのノイズキャンセリングイヤホンを相棒にしました。色々試しましたが、AppleのAirPodsが質の高さから最も満足度が高かったです。
これを耳につけて、お気に入りの音楽や、興味のあるラジオ番組を流す。 すると、周囲の騒音がスッと消えて、自分だけの世界が広がります。
汗を流すのが目的ではなく、「あのイヤホンをつけて、あの番組の続きを聴きたい」。 そんな小さな楽しみが、私をジムへと向かわせてくれました。 結果として体が動き、汗をかき、終わった頃には心までスッキリしている。
「運動しなきゃ」と自分を追い込む必要はありません。 ただ、好きな音に包まれる時間を楽しむ。そんな動機で始めた運動のほうが、40代の心には優しく寄り添ってくれるようです。
投資3:学び|大きな挑戦ではなく、ポケットの中の小さな自信
「若い頃に比べて、記憶力が落ちた気がする」 「新しい言葉がスッと出てこない」
そんなふうに、知力の衰えを感じて不安になることはありませんか? かといって、今さら分厚い専門書を開いて勉強する体力もない。 その「焦り」だけが、心のどこかに澱(おり)のように溜まっていく感覚。
昨日の自分より、ひとつだけ知っていること
そんな不安を解消するために、私が手にしたのは、本当に小さな一冊の本でした。 英語学習の定番ですが、この単語帳です。
薄くて、軽くて、ポケットに入るサイズ。 私はこれを、お守りのように鞄に入れています。
通勤電車の待ち時間、お湯が沸くのを待つ数分間。 そんな隙間に、パラパラとめくって、「あ、この単語知ってる」「へぇ、こういう意味なんだ」と眺めるだけ。
決して、無理に暗記しようとはしません。 ただ、「今日の私は、昨日知らなかった単語を一つ知った」という事実。 その小さな積み重ねが、40代の揺らぎやすい自信を、そっと支えてくれるのです。
大きな資格を取らなくても、誰かに評価されなくてもいい。 「私はまだ、学ぶことができる」 「少しずつだけど、前に進んでいる」 その手触りさえあれば、私たちはまた、明日を生きる活力を得ることができるのだと思います。
まとめ|あなたは、今のままでも十分素晴らしい
ここまで、私が実践してきた3つの「戻す」投資についてお話ししてきました。
- 睡眠: 枕に頼って、自分を深く癒してあげる
- 運動: イヤホンに頼って、自分だけの世界を楽しむ
- 学び: 小さな本に頼って、昨日の自分を少しだけ超える
これらはすべて、「今の自分を変える」ためのものではなく、「頑張りすぎた自分をいたわる」ためのものです。
40代の私たちは、もう十分に頑張っています。 誰かのために働き、誰かを支え、自分のことは後回しにして。
だからこそ、これからはもう少しだけ、自分のために「道具」や「お金」を使ってあげてもいいのではないでしょうか。
「楽をする」というのは、決してサボることではありません。 余計な荷物を下ろして、あなたがあなたらしく笑っていられる状態を作るための、大切な知恵です。
迷ったら、まずは「自分だけの静寂」を手に入れることから
もし、今日ご紹介した中で「どれから始めようかな」と迷っているなら、私は迷わず「イヤホン(AirPods)」をおすすめします。
理由は単純で、これが一番**「すぐに、手軽に、日常を変えられるから」**です。 枕は寝る時だけ。勉強は少しのやる気が必要。 でも、イヤホンは耳につけるだけです。
通勤電車の中、騒がしいカフェ、そして気が乗らないジム。 ノイズキャンセリングをオンにした瞬間、そこはあなただけの静寂な空間になります。 「いつでも逃げ込める場所」を持っている大人は、心に余裕が生まれます。
まずは耳元から、自分を守る砦を作ってみてください。
新しい何かになろうとしなくていい。 ただ、あなたが今夜、ぐっすりと眠れますように。 そして明日、少しだけ体が軽くなっていますように。
そんな願いを込めて。
